4月

書:丸山 舞依
立ち止まって読んでくださり、ありがとうございます。これは「伝導(でんどう)掲示板(けいじばん)」といいます。本校の宗教科の教員が月替わりで言葉を選び、書道クラブのみなさんによる揮毫で紹介しています。
あらためまして、新入生のみなさんご入学おめでとうございます。そして進級した2年生・3年生のみなさんも、新しい年度がスタートしました。
新入学のこの時期、よく耳にする「♪いちねんせいになったら いちねんせいになったら ともだちひゃくにんできるかな」という歌ですが、高校生でも、友達ができるかどうか、楽しみでもあり不安でもありますよね。
ところで、本校は【仏教】を建学の精神とする私立高校です。仏教のさまざまな伝統の中でも【浄土(じょうど)真宗(しんしゅう)】という教えを大切にしています。今回の法語の中にある「聖人」とは、浄土真宗を開かれた【親鸞(しんらん)聖人(しょうにん)】のことです。親鸞聖人は平安時代末期に生まれた方ですが、浄土真宗を開かれてから800年にわたり、人から人へと、その教えが今の私たちに伝えられています。
さて、その親鸞聖人には、当然、たくさんの弟子がおられたわけですが、弟子たちに対して親鸞聖人は「弟子だから俺の言うとおりにしろ」とか「俺が教えてやる」といった態度ではなく、共に学び共に歩む仲間であるとして敬い、この法語にあるように「御同朋(おんどうぼう)・御同行(おんどうぎょう)」とおっしゃいました。
そのような親鸞聖人の言葉を大切にしている伊那西高校ですので、ここに在籍する人はみんな、共に学び共に歩む仲間です。教員・生徒の関係も、先輩・後輩の関係も、クラスメイトの関係も、それから親・子の関係も、共に学び共に歩む仲間である「御同朋・御同行」と考えます。教員はもちろん生徒に授業をしたり指導をしたりしますが、伊那西高校の教員が大切にしているのは、教えることより生徒と共に学ぶことです。
それぞれが、たった一回の人生を生きています。自分の「いのち」をどう受け止め、どう生きていくのか。このことを、浄土真宗の教えを手がかりにしながら共に学んでいこうとするのが、伊那西高校の願いです。
